喜び
喜び
振風苑は通所施設なので毎日ご家族様とのやりとりがあります。
一番嬉しいやりとりは、振風苑で行っている活動がご自宅で反映されたお話を伺う時です。
昨日、Ｙさんのママさんから「自分で脱いだ衣類を自分で畳んでいる姿を見てびっくりしました。」聞きました。（送迎時のスタッフとママさんの会話です。）
利用されて5年以上の時間が流れていますが、Ｙさんは施設で学んだことをご家庭で生かせる場面が増えています。
成長の流れはゆっくりですが確実に自分のことが出来るようになっています。
利用者様の個性や成長のスピードが一人一人違いますから、支援の内容や時間が変わるの当然です。
振風苑が2~3年前から取り組んでいることの一つに、一人一人の個性や障がいをよく理解し「待つ支援」に取り組んでいます。（虐待・体罰等防止は私どもが当然守るべき必須のモラルですからこのコメントでは記載を省きます。）
時間の流れがその人によって違いますから、耳から聞いた言語をすぐに行動で表せる方、そうでない方と人によって違います。「待つ」支援を心がけ声かけの方法を工夫することで利用者様の出来ることが増えてきました。繰り返しの学習によって良い方に向かう行動はやがて定着して行きます。ただそのことにかかる時間が人によって違うのです。Ｙさんは5年以上の反復練習を継続して更衣の自立に近づいています。一日単位で見落とすようなことも、月・年単位でみると確実に成長として行動に反映されています。数えきれない要素が複雑に絡み一つの成果に繋がる世界があるのです。
短期間で事象としての変化が表れる場合もありますが、本当に一人の人間が自己の課題を克服し成長してゆくには多くの時間と経験が必要です。
私どもの支援が利用者様一人一人に多大な影響を与えることを自覚しなければなりません。
表出された現象面だけを見て一喜一憂することなく、しっかり足元から築く支援を振風苑では目指します。
