母の十三回忌で…
母の十三回忌で…
昨日は母の十三回忌の法要を行いました。
振風苑の誕生を待ち望んで、その実現した姿を見ることもなく母はお浄土に還りました。先に阿弥陀様の横で仏様になった母が今も、振風苑に集う利用者様やスタッフの安全を見守っているような気がしてなりません。
母に感謝の気持ちを込めて「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」と唱えて合掌しました。
さて法事も終わり、お斎を頂いていた時です。
振風苑の所在する地域にお住まいの方から、偶然振風苑のことをお聞きしました。
寝たきりのお年寄りの方がおられて、窓から外を眺めては季節の移ろいや通りかかる人を眺める日々を送っておられるそうです。
何よりの楽しみは、午前も10時を過ぎる頃、元気な掛け声や笑い声と一緒に毎朝ウォーキングをしている集団を見ることだそうです。
他ならぬ振風苑のゆかいななかまたちの事です。
暑い日も、寒い日も、小雪が舞う中でも一所懸命に歩く姿に励まされ、いつしか親愛の情が湧いて、今ではゆかいななかまたちを応援して下さっているとの事でした。
窓際におかれたベッドの上で一日の大半を生活されている方のことを知る由もありませんでしたが、母の法事でそのこと知りました。
障碍の有無を超えて物事に一所懸命に取り組む姿は、人の心を感動させたり動かす力があります。ゆかいななかまたちにもこのことを是非伝えたいと思います。