食事
食事
Sさんは入苑当初、食べ物の好き嫌いがありました。ご自宅での食事は、いろいろなおかずを食べて頂くために、一枚のお皿にその日調理されたおかずを盛り合わせていたそうです。
振風苑で毎日給食を食べるうちに、Sさんの好き嫌いがなくなりました。今では料理の盛り付けもご家族様と同じように、小鉢や小皿つかって盛り付けてほしいという希望も自ら伝えているそうです。
又、食べ終わった食器の後片付も自分で流し台に持って行き(振風苑では自分でカウンターに持って行きます。)時には、まだ食事途中のパパさんママさんの食器も片づけているとの事でした。!(^^)!
食事は栄養を摂取するだけでなく、ご家族様や友達と一緒に食事をしながら多くのことを学ばれています。食べ物が美味しいということ、旬の野菜を味わって季節を感じること、器の盛り付けに料理された方の心を感じることなど、お腹だけでなく心にも愛情や栄養が注がれています。
汁椀とお茶を飲むカップ以外は家庭でもよく使用されている陶磁器で食事を提供しています。メラミンやプラスチックの食器の是非や高価な食器について云々言うつもりはありません。ただ心が感じることを大切にしたいという思いと、家庭生活と近い雰囲気を食事を通じて味わって頂きたいということから、開設当初より食器は今のスタイルです。
毎日頂く食事を、好きな器で食べる事ができるのも幸福の一つだと思います。