青空
青空
秋の澄み渡る青空を見ていると心が晴れ晴れします。
振風苑の周囲は筑豊の山なみに囲まれています。この季節、彦山川の土手の芒は朝日をあびてまるで波のようにうねります。40年ほど前に通学途中の車窓から見えるその美しさに心奪われたことがあります。以来、芒の穂や、紅葉して風に舞う落ち葉や、自然の造りだす色とりどりの秋の景観が一年中で最も好きになりました。
利用者様の感情はとても豊かです。美しいものを愛でる心、物事に感動する心、喜びや楽しさを味わう心、相手の気持ちを我が事のように受け止める心をお持ちです。
障がいのために日常の生活の中で様々な制限をされることが多く、私たちの想像を超える我慢や、思いが伝わらないもどかしさなどを感じておられます。伝えたい思いがたんとあってもその手段や方法が限られています。
私たちは、つい自分の物差しで相手の感情や行動を推し量ってしまいます。そこに大きな落とし穴が潜んでいます。
利用者様の行動の背景にある思いを考え、上からの目線ではなく寄り添う気持ちがあって初めて伝わることがあります。
人様の気持ちを忖度する事は、言葉で言うほど簡単ではありません。しかしその努力は出来ます。
一日の活動が終わりその日の様々な出来事を振り返るとき、反省や懺悔の思いを味わいながらも、明日の希望や喜びを感じる事が出来るのは、そこに利用者様の笑顔と喜んで下さる心があるからだと思います。