Iさんの運転免許証
2018.04.23
カテゴリ：ブログ
Iさんの運転免許証
ちょっと前からスタッフのIさんが中型自動車の運転免許を取得するために自動車学校に通っていました。
振風苑の福祉車両は全てオートマチック車なので検定で使用するマニュアル車に慣れるまで一苦労したようです。クラッチを変えようとすれば足が思うように動かない。ブレーキやアクセルに気をとられればクラッチの操作がうまくゆかずにエンストする。どっちも頑張ろうとすればルームミラーの確認がもれる。毎日頭から自動車学校の事が離れない。最大のストレスだと言っていました。
そんなIさんが先週の土曜日、見事検定試験に合格しました。
ちょうど皆で給食を食べていた時に、自動車学校から帰ってきたIさんの表情ははつらつとしていました。大きな声で「無事、合格しました。」の声にゆかいななかまたち皆さんから盛大な拍手で祝福されていました。
たぶん、車両検定でこんなに皆さんから「おめでとう！」と言って祝福された方はIさんが初めてです。
Iさんはとても善良なお人柄です。不器用だけど人一倍何でも一所懸命練習します。失敗しても何度でもチャレンジして挫けません。
今回の事で辛い時期にIさんの言った言葉がとても印象に残りました。
「僕は器用ではありません。何でも人の何倍も時間がかかります。でも僕はたくさん練習すればいつか出来るようになります。」
自分の事を受け入れてくれるなかま（友達やスタッフ）が傍にいて必要なサポートをしてくれると人は元気になったり笑顔になれるものです。
Iさんは振風苑の先輩スタッフに今日も愛情いっぱいのアドバイスを受けながら、利用者さまに真摯に寄り添っていました。
