心の居場所
心の居場所
一日のうちの約6時間、送迎時間を含めると8時間近く友だちやスタッフと過ごします。
その時間が心地よいものであったり、安心できる時間である事はとても大切な事だと思います。
一日…一週間…一月二月…一年、二年…十年以上の時間を友達やスタッフと共有する分けです。長い時間の中で育まれた信頼関係は言葉を超えて肌で感じるものとなっています。四季折々の美しい変化、その時ならではの楽しい時間、猛暑や厳寒の厳しささえも、共に乗り越えて行く中で言葉では言い表せない心の繫がりに変ります。
逆にその時間が苦痛であれば、これほど胸の痛むことはありません。
話は少し変わりますが、戦後、精神に障がいを持つ方の多くが「社会的入院」という措置で、とても長い時間病院で過ごされていました。現在は地域社会への復帰という取り組みが始まっていますが、日本は国際社会の中でも長期入院の患者数が断トツに多いという歴史があります。
「病院では明日が見えない。」「病院内の屋外作業(畑仕事など)でも外に出られる事が嬉しかった。」という言葉は衝撃的でした。
福祉サービスの本質を問われる思いがします。
毎日、利用者様の温かい笑顔を拝見する幸福に感謝するとともに、これからのサービスの在り方について考えさせられます。