涙
涙
クリスマス会のビデヲ観賞をしている時の事です。
オープニングの映像を見ていたTさんの目が潤んでいることに気づきました。目頭もお鼻の頭も赤くなっています。「Tさん」と声かけると穏やかな笑みを浮かべていました。
映像は、クリスマス会の準備をしている利用者様の様子をビデヲ編集したものです。クリスマス会当日オープニングでご家族様にも見て頂きました。美しい音楽をバックに、一人一人の笑顔やユニークな活動の様子が写っていますが、皆様が重い障がいを抱えていることを思うと、見ていて目頭が熱くなります。何度拝見しても、楽しくておもしろくて切なくなるビデヲです。
Tさんの涙を見たのは初めての事でした。毎週配布している「今週のトピックス」(一週間の活動の様子をプリントしたものです。)を、ご自宅でも穴があくほどご覧になっていることをママさんから伺ったことがあります。
利用者さまは、日々の活動の中で、嬉しい気持ちばかりではなく、我慢する辛さ、伝えたいことがうまく伝わらないもどかしさ、思い通りにならない悔しさ、寂しい気持ちなどたくさんの思いを感じていらっしゃいます。利用者様が人として感受性豊かに生きていらっしゃることを、Tさんの涙が教えて下さったように思いました。