根ざすものは同じ
根ざすものは同じ
風船バレーの楽しみ方はいくつかあると思います。
まず風船に触れるおもしろさがあります。風船バレーはチーム全員が風船にさわり味方チームの中でパスをします。自分のコートに入った風船を誰もが一度は受けてパスで次の人に繋げます。
次に相手チームと風船を返し返されラリーが続くと、ドキドキワクワクするおもしろさがあります。
試合に出場した選手は皆さんから声援を受けて、選手と応援する人が心ひとつに連帯感が生まれます。褒められたり応援を受けて、嬉しい!楽しい!と感じることはステップアップや成長に繋がります。
ベテランスタッフのkさんは、常によく通る声で、利用者様が安心して行動に移せるような的確な指示を出しています。例えば「Hさん次はkさんに風船をパスして下さい。」「次はJさんに風船が来ますよ。」という風に。また利用者様を褒めたり認める言動をよくしています。「Nさん、今のパスでいいですよ。」「kさん上手になりましたね」
さらに相手によってはその方が理解できる言葉で指示を出します。例えば今年初チャレンジされるRさんには、風船がRさんに届くタイミングを見計らって「Rさん万歳して下さい。」と言います。するとRさんは「○○さんに風船をパスして下さい」と言われるよりもスムーズに風船に手をかざしてパスすることが出来ます。
利用者様本来の力(能力)を引き出すことに着目した支援は風船バレーの取組も日中活動の支援も根底にあるものは同じだと考えます。
過剰な支援は時に利用者様本来の力を摘み取ってしまいます。その人らしい本来の能力を引き出せる支援を行うには、何より相手を思いやる心が大切だということをベテランスタッフkさんの支援から学んでいます。