Nさん
2014.11.06
カテゴリ：ブログ
Nさん
学校を卒業された皆様が、社会人の一人として振風苑に通苑されています。学校は教育を受けるところですが、施設は利用者様を取り巻く社会の一つです。
振風苑は通所の生活介護事業を展開している施設なので、利用者様は次のステージに向かう時に備え、ＡＤＬの自立に向けた訓練や課題に取り組んでいます。出来れば利用者様、ご家族様お元気で出来るだけ長く利用して頂きたいと願っていますが、私たちは生きていく上で様々な事情が降りかかってきます。年齢を重ねること、あってほしくない病気、家族形態の変化等それぞれの事情は避けられないことです。
だからこそ、毎日の生活はかけがえのないもので、多くの方の支えのおかげで、私たちは施設という活動拠点を与えられ共生させて頂いていることを忘れてはならないと思います。
施設という社会を通じて、友達と過ごす楽しさや生きがいを得ることが出来ればどんなに素晴らしいことかと思います。寝ていても日中の活動を夢見て笑って頂けるような支援が理想です。
最近ご家庭の事情で退所されたＮさんと文化祭で久しぶりに再会しました。退所されても振風苑の活動に来て下さって嬉しさと感謝でいっぱいでした。久しぶりにお母様から近況について伺うことも出来ました。大喜びされたＮさんは、1年間頑張れば又来年振風苑に帰って来れると思っていたようです。
振風苑が通所の施設なので、ご家族様は苦渋の判断で入所施設を選択されました。退所された後もお母様もＮさんも振風苑で過ごした日々を大切に思って下さっていることを感じました。感謝と嬉しさと何とも寂しい気持ちになりました。これからは、Ｎさんのような方が安心して利用できる事業活動を目指したいと考えています。
