89歳
2015.10.09
カテゴリ:ブログ
89歳
昨夜89歳の叔母が我が家に宿泊しました。
昔話などをいろいろしました。
家族で暮らせること、朝「行ってらっしゃい」と言って送り出す家族がいること、夕方「お帰りなさい。」と言って家族を迎えること、心を尽くせる家族や仕事があること、家の中に話相手や茶飲み相手がいること、友達と過ごせる時間があること、健康で過ごせること…叔母にとっては全てが幸福で満たされていることだと言っていました。年輪を重ねた皺に刻まれた苦労は私にはとうてい推し量ることは出来ません。でも叔母の言葉の一つ一つがやっと少し分かりかけたような気がしました。
柔和な笑顔で語ってくれましたが、叔母の人生の多くの時間は戦争、敗戦、復興、高度経済成長期…と激動の時代であり、言葉に尽くせぬ思いもたくさんあったようです。今の私たちの生活はそんな方々の命と努力の上に成り立っています。
秋の夜長、久しぶりに母と過ごしているような気持ちになりました。
又、89歳になっても尚我が子を心配する母の姿に胸が熱くなりました。