桜
2016.03.30
カテゴリ：ブログ
桜
桜の開花を心待ちにするようになったのはいつの頃だったのか…
薄い花びらの一片を手に取ると今年もこの花を愛でる幸福を思わずにはいられません。一年に一度の桜の季節ですから昨年、一昨年のことはよく覚えています。毎年羽のように軽やかな心でこの花を愛でたいと思いながら時はあっという間に過ぎて行きます。
出来なかったことを言い分けする自分に自己嫌悪を感じながら、明日こそはと思い続けて時が過ぎ…誰よりも自分に責められる私がいます。
弱い心を支えて下さるのは、毎日を精一杯生きている利用者様、そのご家族様、スタッフの皆さん、日々の生活を真摯に受け止め試練や課題に向き合っておられる方々…
誰かが過失した時「どうして…」「何故…」と思う反面、そこに同じ過ちをするかも知れない私がいます。
心の奥にある自分の弱さを真っ直ぐな心で受け止めて、良心の鏡で導いて下さる方は私にとっては仏様です。利用者様、ご家族様、毎日一生懸命に利用者様と向き合うスタッフの皆さんの心の中の仏様はいつも私の心を照らしています。
そんな人たちと共に生きて行ける幸福と自己嫌悪の狭間で生きている私に今年も桜の花は美しく咲いていました。
