歯医者さんで…
歯医者さんで…
Hさんは一昨日、ママさんと歯医者さんに行かれました。
昨日お迎えに伺うとママさんから「とってもお利口さんだったのよ。これまで診察台に乗るのも嫌がっていたのだけれど今回はそんな事もなかったのよ。」という話をお聞きしました。
機嫌の良いときはそれはそれはチャーミングな笑顔で周囲の人を楽しい気持ちにしてくれるHさんです。一日の時間枠の中ではHさんの成長や変化は気づきにくいかも知れません。でも「ある日」嬉しい変化をはっきり感じる日がやって来ます。ご家族様の愛情をたっぷり受けて生活されていることをその笑顔や仕草から感じます。
Yさんはとても心やさしい女性です。他の困った友だちの様子を見てもらい泣きしたり、みんなの中に入りたくても自分できっかけを見つけることが出来ない人がいると「おいで~♪」と言って誘ってくれたり、気づけば寄り添っているような方です。今日はお転婆さんのNさんが注意獲得(?)のためかYさんの手首を少しかじってしまいました。
痛い思いをしてもYさんはNさんを責めることもなく少し顔をしかめて我慢しています。スタッフが「ごめんなさいね。」と誤りながら傷薬を塗っていると「いいよ、いいよ、ウンウン」と言いながら取り成してくれました。Yさんの寛容さの背景にやはりご家族様の愛やYさんへの慈しみを感じます。
利用者様は「障碍者」と呼ばれることが多いのですが、御本人様が障碍ではなく、コミュニケーションが苦手だったり、心で感じたことをスムーズに伝えられなかったり、生活に必要なことがうまく出来なかったり、心の不調とどのよに向き合えばよいのか分からないところに障碍という壁があると思います。障碍とは人に対してではなくその人の生活や人生に困難な状況を作り出している事象だと思います。