人権研修
人権研修
昨夜は福智町主催の人権に関する講演会が開催されました。
講師は奥田知志さんでした。奥田さんは現在NPO法人「抱僕」の理事長さんです。ホームレスの方の支援や東日本大震災後の支援活動などをされています。牧師さんでもありその活動はNHK番組「プロフェッショナル仕事の流儀」などでも放送されています。
今回の公演の演題は「助けてと言える社会へ」と題して~生活困窮者支援から見えたこと~の内容でした。
助けてと言えないまま多くの若者が自殺する世の中。通りがかりの無差別殺人事件、経済的困窮が社会的困窮に繋がること、ヘイトスピーチが公然と行われる社会…そして先日の重度の障碍者を殺害した未曾有の事件、昨今の出来事から今何が起こっているのか、これから日本はどうなって行くのか…という事に触れていました。
様々な事がニュースで取り沙汰されています。私が子供の頃は殺人事件などがニュースで放送されると、世間では大変な驚きようで暫く話題になるほどでした。でも現代社会では毎日のように、起きてはならない事件が放送され、よほどの事でなければ「あ~またか」という感覚になっているような気がします。ある意味麻痺してしまうくらいとんでもない事件が日常茶飯事になっています。
障碍者、高齢者など社会的に支援の必要な方が社会の一員として暮らせるせる社会、お互いに助け合える社会に向けて世界は進展しています。ソーシャルインクルージョンの理念のもと差別や偏見を排除するはずの現代社会が何故か歴史を逆行しているような気がしてなりません。
人類には、戦争や、理由なき差別、偏見等によって多くの尊い命を奪った歴史があります。今こそ歴史に学び過ちを繰り返さないことに立たなければ、私たちの子どもや孫や子孫の善き未来はありません。
奥田さんの願いの込められた言葉から学んだことです。