思いもかけず…
思いもかけず…
振風苑作業訓練室には写真の書が飾られています。広島仏教学院の教授をされている岡本法治様が書いて下さった書です。日本のみならず、世界まで講演や研修、布教などで飛び回っている岡本さん(とっても気さくで心温かい方なので敢えてさん付けで呼ばせて頂きます。)がある日ふらりと振風苑に立ち寄って下さいました。玄関にはゆかいななかまたちの一年の抱負を飾っていますが、ご覧になられた岡本さんは「ほんにゃわしも一筆」とおっしゃって愛車(岡本さんの愛車はバンで日本縦断も御自身の運転で移動されています。)から書道道具一式持ち出されてその場で書いて下さいました。岡本さんの温かくて力強い声のような書が瞬く間に生まれました。
昨日はそんな岡本さんが法要のため九州に来られていたので、ご法話を御聴聞させて頂きました。
明日を生きるためのエネルギーとしての「南無阿弥陀佛」について聴聞されている方に平易な言葉で話されていましたが、岡本さんの眼から生きることの厳しさや悲しみとそれ故の生の尊さを感じました。
岡本さんは震災に逢われた地域に今も度々足を運ばれています。温かく大きな手の中に、たくさんの方の悲しみを包み込んで来られた方です。