元気で明るい愉快な仲間たちが、日々の活動を展開しています。笑いあり・珍騒動あり・パワーあふれる振風苑です。 是非一度遊びに来てください。 見学随時OKです。

障害者支援施設 振風苑

涙、涙、感動の涙が止まらず…

涙、涙、感動の涙が止まらず…

式のオープニングは、入苑から今日までの新成人お二人の紹介でした。「お父さん♪お母さん♪今日まで育ててくれてありがとう…」の歌とともにプロジェクターから映しだされる映像の数々は毎日関わらせて頂いている私たちにもぐっときます。ハンカチで瞼を覆うお二人のママさんの姿が見えたとたんオープニングから5分で私も冷静ではいられなくなりました。

 出産された瞬間より重篤な病のため治療を受けなければならなかったAさん。以前手続きの関係でその事をお聞きしていましたが、生死を分かつほどの状態であった事や当時のご両親様の大変な苦悩まで私は感じ取ってはいませんでした。Mさんはご出産後、生まれた赤ちゃんを一目見る事もかなわず、大きな医療機関に搬送されたことを話して下さいました。母親はお腹に子どもを宿した時から我が子を抱きしめることを心待ちにしています。小さな手の指一本一本にまでそっと触れながら我が子の誕生を喜ぶのです。理由も置かれた状況もよく分からないまま愛しい我が子と引き離された事への不安は如何ばかりかと思いました。
 お二人の人生は、その後も生死を分かつような大病や試練の連続だった事を知りました。

 成人式は慶びに溢れています。でもその慶びの背景にあるご両親様、ご家族様の大変な苦悩や深い思いが込められています。
今日お話しして下さったお二方のご家族様の思いは、多くの障碍を持たれた方の心の声でもあります。さらに私たちが感動するのはその家族様がどなたも「この子のおかげで大切な事に気づかせて頂きました。」「この子が私の人生を導いてくれました。」「この子のおかげで人の苦しみや辛さを自分の事のように受け止める事ができました。」等々私の稚拙な言葉では伝えきれないほどの愛や希望を言葉にされることです。
 その言葉一つ一つの重さの前に私は言葉がありません。大切な慶びの日に私たちは利用者様、ご両親様、ご家族様から最も美しい宝ものを頂きました。明日よりこの宝ものを糧として皆様と関わらせて頂きたいと思います。

powered by QHM 6.0.9 haik
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional