あこがれ…
あこがれ…
私ごとで恐縮ですが、毎朝鏡の前で身づくろいをしながら老いている自分を目の当りにしています。健康で過ごせる事にこれ以上の感謝はありませんが、10年先20年先にどんな風に変化しているのかしらとたまに思う事があります。これといって元気であれば良しとして将来に明確なビジョンなど持ち合わせた事もなかったのですが、たまたま坂井より子さんの本(「受け継ぐ暮らし」)を目にする機会がありました。
70歳を超えていらっしゃいますが、そのたたずまいがとても素敵な方です。
自然をこよなく愛されて、笑顔や物腰までもが内面から溢れる美しさを纏っていらっしゃいます。憧れにも似た気持ちがふわっと湧き上がってきました。素的な方、輝いている人を見ていると何だか自分の心まで元気になってきます。
15年くらい経った頃、もしも命が続いていれば坂井さんのような素的な人(女性)になりたいなと素直に思いました。
毎日、手前の仕事に向き合うだけで一杯という生活の中で一冊の本から元気を頂きました。
30年ほど前に将来の選択に迷っていた頃、お世話になった方から人生の中でちょっと立ち止まって自分を取り戻す時間は必要だと言われた事があります。人それぞれ充電の仕方は違うけれど、心が柔らかくなると人に優しくしようという気持ちになれたり、素直な心になれます。とがったまま生きる事は苦しい世界です。気づかないだけでたくさんの幸福が手を伸ばせば届くところにあると思えると、又頑張ろうという気持ちになれます。