一緒に行こう!
一緒に行こう!
GW中にご親戚の家に行かれたKさんは、家の中から出る事はなくせっかくのBBQをしても直接の参加ができなかった様子がお母様のコメントに書かれていました。
Kさんに、「せっかくのBBQみんなと食べると美味しいよ。」
「遠慮しないで美味しいお肉をたくさん食べてね。」などと話しかけていると、にっこり笑ったKさんは「一緒に行こう。」と語りました。思いがけないKさんの言葉に思わずびっくり、そして大笑いしました。
Kさんのご親戚の家に私どもが出向く事はまずありませんが、「一緒」という言葉の向こうにあるKさんの思いを受け止めると、何だか嬉しくて感謝したい気持ちになりました。
思えば、振風苑では一歩が踏み出せない方に一緒に手を携えて行ってみる。背中を少し押して差し上げる(本当に背中を押す意味ではなく)。励ます。褒める…などなど日常生活の中で自然に行っているコミュニケーションです。心の繫がりを、こんなkさんの言葉の中にも感じ取る事が出来ました。
自閉症スぺクラムの方が苦手とするコミュニケーションですが「とる」と「はかる」では意味は大違い。「とる」行動は支援員等が自発的に行う事が多いのですが、相手となる方の状態、必要な配慮などが不明です。「はかる」は、そのコミュニケーションの中に障碍のある方への配慮や気遣いなどその方に添う心が含まれていると思います。私たちの日頃のコミュニケーション、どちらの要素が多く含まれているのかと考える事は、日々の支援の振返りに繫がります。