昼休みの音楽タイム
昼休みの音楽タイム
2週間くらい前の事だと思います。(記憶があいまいですみません。)
給食時間が終わって鼻歌を歌いながら食堂から出てきたところ、Rさんにぐっと腕を握られました。びっくりする間もなく今度は後ろに回って背中をぐんぐん押して会議室のピアノの前に座るようゼスチャーで指示されました。
「はは~ん。ピアノを弾くようにとの事なんだ。」と思って座ると、次々にゼスチャーで曲目を表現します。「チューリップ」「大きな栗の木の下で」
「糸巻き」「たぬきの歌」「ゆかいな牧場」「鯉のぼり」そして「恩徳讃」などです。まるで手話をしているような気持ちになりました。私の下手なピアノ伴奏でこんなに喜んで下さるなんて!感激も一入、以来昼休みになるとRさんは私を見つけてはピアノの前に連れていくようになりました。
Rさんは楽しい事が大好きです。近い将来のお楽しみ行事は、全身のアンテナを張り巡らせて私よりもよく把握しています。これから先の予測をつけて先手の行動が出来る方です。いつしかRさんの回りには、同じように昼休みのピアノや歌を楽しみにしているなかまが増えました。時々以外な人もひょっこり顔を見せます。自由参加の音楽タイムはRさんにとっては学校時代のクラブのようなものなのかも知れません。
仕事や連絡で皆さんをお待たせする事があると、Rさんが友達を連れてドアをノックします。音楽タイムは、長い間仕事や家事を理由にピアノから遠ざかっていた私にとっても楽しみの時間になりました。
今日も曲目はRさんが次々に指示して楽しいひと時を過ごしました。
「リーダー、次は何の曲ですか?」Rさんは)^o^(で応えてくれます。