食事
2017.05.20
カテゴリ:ブログ
食事
土井善晴さんの著書「一汁一菜でよいという提案」では「食事」とは、材料の用意に始まり、下ごしらえ、調理、配膳、後片付までの一連のことが食事であると書かれています。「食べる」行為は食事という営みの中の一部で、食事という毎日の営みに人間の根源的な生きる力を養う働きがあると書かれています。そして家族のために作る家庭料理のこと、心を育てること、日本人の美意識などについて書かれています。単なる料理のレシピ本ではありません。辰巳芳子先生の著書に深い感銘を受けた時と同じような気持ちになりました。
毎日給食で頂いているご飯やおかずの事、畑ですくすくと育っている野菜のこと、そして元気な笑顔を見せて下さる皆さんの事などを思い浮かべながら、この本を読みました。
読み終えると、ぎすぎすした心の棘が取れてやさしい気持ちになれたような気がします。そして日本の国に生まれたこと、この国の気候や風土に育まれた食材の素晴らしさに改めて感謝したい気持ちになりました。