収穫
収穫
野菜や果物の成長を見守りながら収穫の時を迎えるのは喜びです。
土や自然と触れ合う活動は、心まで癒されるような気持ちになります。
スーパーに行けばたいていのモノが買える時代ですが、手間暇かけて育てる喜びは命を慈しむ心に繫がります。お金では買えない心ですね。
振風苑には子育てが一段落ついて働いているスタッフがたくさんいます。
子育ての喜びや心配などを経験したスタッフに共通している事は、利用者様をこよなく愛おしいという表現をされる事です。「自分の子ども(孫)のようだ」とよく言葉にします。言葉だけでなく相好を崩して言われるので、利用者様もちょっと照れたような表情をされます。利用者様を自分の癒しの対象にしてはならないと社会福祉士の受験勉強の時に学びました。
豊かな愛情表現は癒しとは違い、そこには情の通う世界があります。言葉には相手を慈しむ心が含まれていて、その思いは利用者様の心に届いているように感じます。
甚だ私の主観的な見方かも知れませんが、理屈ではない豊かな世界があります。体調の思わしくない方、表情の険しい方に対して、皆様は言葉にこそ出しませんがその瞳には「大丈夫?」「心配しなくていいよ。」「大変だね。」という思いをゆかいななかまたちが感じていることを否めない世界が確かにあります。コミュニケーションの力は人の心を温かく包むところにその素晴らしさがあります。