春の足音
春の足音
お雛さま大好きです。ゆかいななかまたちもお雛様をじっと見つめていたり暫く立ち止まって眺めている方がいます。外では粉雪が舞ってもお雛様があるだけで春が近いことを感じます。
私にとって初めてのお雛様は息子が三歳の時に紙粘土で作ったものです。まあるい団子を重ねたような愛嬌のあるお雛様は書棚の中で一年中笑っています。「Kちゃんが作ってくれたの。」「うん、お母ちゃんにプレゼントしてあげる。」今年25歳になったお雛様は今も健在です。
日曜日の朝は雪景色、春とは程遠い一日でした。でも風雪を受けながら梅の蕾は日毎膨らんでいます。新しい枝が凛とした佇まいを見せてくれます。特別支援学校の生徒さんから頂いたパンジーの花も、日差しを精一杯吸収しているように見えます。
積雪や凍結の心配もこれで最後になればいいのですが…
振風苑の畑には葱や白菜キャベツ大根が出番を待っています。寒に打たれた野菜たち、汁もの煮びたしなどに調理すると甘くてとろけるように柔らかくなります。新鮮無農薬の野菜が必要なとき畑からひょいと調達できるなんて…早春の日差しの中で精いっぱい成長している野菜たち。ここにも春がいました。