「ふ~ん」
「ふ~ん」
「ふ~ん」はNさんが安定しているときの言葉です。
いろいろな「ふ~ん」があって、「はい」「分かったわ」「その通り!」「(私も)嬉しい」などの感情が「ふ~ん」の強弱・音程などの変化と顔の表情・目の輝きなどで伝わってきます。
私たちの耳がもっと肥えればたくさんの思いが聞こえてくるのかもしれません。
大げさかも知れませんが、福祉の仕事は利用者様の人生に関わる仕事だと思います。どこまで利用者様の思いに忖度して寄り添える事が出来るのか…すぐに結果の出ないことも多く数年かけて成長の変化として感じることもあります。
暗中模索の中で迷ったり支援の仕方が間違っていたと気づくこともあります。でもその努力を続ける過程の中で信頼関係が築かれ障がいの有無を超えた人間関係が生れます。
心ある支援を行っているスタッフ利用者様から大変好かれているスタッフは方法は違えど利用者様の心に働きかける支援を行っています。
心が通い合うことでやがて利用者様の心から角がとれてまあるい表情が生れます。元気いっぱいの声が出せるようになります。安心して友達やスタッフとコミュニケーションがはかれるようになります。
利用者様の大きな風呂敷で包みこむように人を受け容れる度量は、そんなところからも生まれているのかも知れません。