明日からお盆休みです。
2018.08.11
カテゴリ：ブログ
明日からお盆休みです。
私の中では、新年のスタート～五月の連休～お盆休み～大晦日とこんな感じで一年が三期に分かれています。気持ちの上の事ですが、区切りをつける事で課題や仕事の目標が立てやすくなります。
日中は干からびそうなくらい熱風が吹いていますが、夕方から朝にかけて初秋の気配を感じます。特に早朝は秋の香を感じます。
お盆と言えば、それぞれのご家庭で御坊さまを呼んでお参りされるところもあるかと思います。
よく耳にするお経に「重誓偈」（じゅうせいげ）というお経があります。
ポピュラーなお経で時間も５分くらいで終わります。これまで幾度となく耳にしたり唱えたりしたお経ですが、最近同じお経で節の違う「重誓偈律曲」（じゅうせいげりっきょく）というのがあることを知りました。僧侶の方でも名前くらいは耳にしてもあまり御存知のないお経のようです。
私は、寺族でありながら人生の大半を福祉関係の事に関わってきたので、坊守としてはまだピカピカの一年生です。
最近、たまたま耳にした「重誓偈律曲」で私はお経に対する考えかたが1ガラリと変わりました。文言の意味はよく分かりませんが、哀調を帯びた音色の響きと抑揚が繰り返される中、深い悲しみを感じながら湧き出るような感情にも包まれて不思議な感覚を味わいました。お経の持つエネルギーが身体の深いところまで沁み渡って、聞き終えた時何故かとても清々しい気持ちになりました。
私たちの命は与えられていること。小さな私たちが気づかない、大いなるものの存在によって生かされていることをお盆を通じて思います。
