居場所
居場所
2/13は浄土真宗本願寺派の坊守さんたちの研修がありました。
私は組(そ)単位の坊守さんの会長になっているので当日役目があり出席していました。会長さんは年齢の順番で決まっているので、時々お寺の関係で日中振風苑を留守にする事があります。
その研修の中で御講師様の言われた言葉の中にとても共感することがありました。
これまで人の「居場所づくり」に取り組れまれた御講師様は、「居場所づくり」は「人づくり」と同義であるとおっしゃいました。
私も、以前から利用者様は振風苑でご自分の居場所を見つけると表情が穏やかになり落ち着かれること。そして何よりその方らしく一日を過ごされることを感じていました。
御講師様も私も「居場所」という言葉を選びましたが、この「居場所」はスペースの事ではありません。
心が穏やかに安心して過ごせる人やモノも含めた総合的な環境のことです。中でも友達やスタッフとのコミュニケーションによって生まれる関係性は大きく影響します。
日中の大半を過ごす施設が苦痛の場であってはなりません。
ウォーキングや清掃活動など利用者様にとっては大変と思われる時間もありますが、さまざまな場面の中で「嬉しい」「楽しい」と感じられる機会が散りばめられており、時にはお腹を抱えて笑う場面があれば尚一層良い過ごし方が可能になると思います。
心の鎧が必要でなく、ご家庭にいる時に近い状態で利用者様がその人らしく過ごせる空気が存在する。施設にはその環境が必要です。
より良い環境は自然発生的に生まれるものではなく、集う人が務めて環境作りを行い形成されるものだと思います。
集団の最少単位は個人です。個人の成長が集団の質を高めます。
まさに「居場所づくりは人づくり」です。
又、御講師様は「義理と人情のない言葉は心に届かない。」と言われていました。人を思いやる心と解釈しました。人の心に届く言葉~私の永久の課題です。