Nさん
Nさん
振風苑のお友達が大好きなNさん。毎日たくさんの笑顔で友達と過ごしています。入苑当初苦手だったウォーキングにもよく取り組んでいます。
最近はご自宅で洗濯機を使った洗濯にチャレンジして上手に出来たことを嬉嬉として話してくれました。
ところが、突然(魔が差したように)時々友達を抓る・ひっかく事があります。最近はHさんを抓っている瞬間を目撃した職員の連絡から、Nさんに確認したところ数名の友達を傷つけたことを話してくれました。
Nさんなりに理由はあるようです。しかし他人を傷つけて良いことはありませんので、その都度Nさんの話を聞いてしてはいけない行為を伝えています。
Nさんのようなケースにどのように対処すれば良いのか…
他傷行為はあってはならない事ですが、「注意する」では根本的な解決にはなりません。Nさん自身が日々の生活の中で生きがいや喜びを感じて心の安定が得られること。Nさんの行動や心理状態をよく観察して未然に防ぐ環境づくりに努めること。Nさんが成功体験を積み重ねて、友達と良好な関係を築けるような支援を長期的に行い、Nさんのケースのような他傷行為の減少に努める事が肝要だと考えます。
人の成長が簡単ではない(時間を要します。)ように、課題と思われる行為の減少も時間がかかります。その時間を待てる振風苑の支援でありたいと願っています。